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街歩きや建物見学が好きな学生たちが集まり、年5回関西圏の建物を見学しています!
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綺麗な秋晴れのなか、第二回 上方探索倶楽部の見学に行ってきました。


祇園の甲部歌舞練場の広場に集合して、さっそく一つ目の建物へ。
洛中支部の名和さんが設計された、祇園の御茶屋barへ。
御茶屋のbarと聞いても想像が出来なかったけど、なるほど、こんな感じか~!
雰囲気がよかですな(^^)☆ステキ。
     

続いて二つ目の建物、東本願寺へ。
むふふ、いろいろと見させて頂きましたが、大満足!!!
建物や、庭園だけじゃなくて、青空もプラスされて素敵な風景がいっぱい溢れていましたよ。
この晴天のなか、歩いて移動したから暑くてしょうがなかったのですが、ここでは涼しい一時を過ごすことができました。
     
     
  

最後に工事現場を見学させてもらいました。
卒業生もいてビックリ!頑張って下さい!!

そして、ベニヤ板の下に残ってた新聞に興味深い記事が!
歴史を感じますね(>_<)


今回も多数の参加者とともに楽しく見学することができました。
今年は毎回賑やかな見学ができて本当に嬉しく感じます。
次回の参加もお待ちしています☆
\(^o^*)(*^o^)/

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見学にご同行頂いた中京支部長の名和先生がレポートしてくださったので掲載させて頂きます!

初秋のレポート “秋風の非公開建築ツアー”
 

 建築を通して歴史や文化にふれようという企画のもと、
京都建築専門学校に合同させてもらっての上方探索倶楽部、秋のレポートです。
毎回さまざまなテーマで建築やまちを訪れることにしておりますが、“風景”を感じようという思いが底流にあり、時代の変化とともに変わるもの、変わらないもの、それぞれの意味を考察するきっかけになればと思います。また今後の皆様のご参加をお待ちしております。

 9月20日(日) PM 1:30 .祇園花見小路の御茶屋のホームバーを訪ねました。
90年を経た高塀付御茶屋様式の建物は外観を変えることができない大原則があります。
この店では座敷への玄関は残し、バーへは靴のまま入り、カウンター内部側は座って接客するというのがコンセプトです。そのためカウンター内の作業流しは背後の壁側に配してあります。室内は間接照明と天井から浮かした格子によってダウンライトがカウンターに柔らかな光を落とすようにしています。
解体の際、想定外の突出物、防空壕、設備改修や木造の架構の解決など問題がありました。
防空壕は酒類の貯蔵庫に、茶室を客席に利用したのや古い便所に付書院がありこれを洋風に改修したトイレに再利用したのは上手くいきました。その他建具もできるだけ既存のものの復活利用を図りました。意図としてこの改装では内玄関の戸を潜るとそこは和風過ぎず、洋風エッセンスを感じられる和みの空間を創ることでした。
生活の場も改修しているのですがここは見せてもらえず残念でした。
筆者としては自らの設計例を冷徹にレポートしたつもりです。
(そうやないやろ、と思われた方、ダメ出シして下さい。 スミマセン・・・・)

 つぎに祇園から渉成園(枳殻邸)へ移動です。東本願寺の門主別邸のこの広大な敷地には池に面して閬風亭や臨池亭、滴翠軒などがあり、木立のむこうには東山がなだらかに望めます。
河原町通りに立つマンションから見ればこの庭園は絶好の借景となっていることでしょう。
通常玄関は閉ざされていて人は大きな勝手からの出入りです。
庭に面した90帖ほどの大広間は其々10~12帖程の部屋に仕切ることが出来るようになっています。
そのため内法が5尺7寸程度と低い目で作られています。心地よい高さです。
臨池亭には池に張り出した濡れ床があり風が足元から爽やかに吹きあがってきます。
客をもてなす贅沢な趣向の家です。
庭を巡ると季節と築山の地形に自然を感じさせる工夫がしてあります。
西本願寺の飛雲閣の庭とはまた違った趣で、枳殻邸の方が平野部が多く月夜などはさぞ風情があることでしょう。

 最後に竹屋町通りの町屋改修を訪れました。
90年ほどの木造民家で友禅の工房として使われていた建物です。
修理するにあたり、柱の根継ぎやジャッキアップを施し、また据えた石基礎に柱を置く方式のほうが地震にも改修するにも理にかなうとの説明を受けました。
この町屋は飲食店として事業利用されるそうです。変わる良さ、変わらない良さを改めて感じた暑い半日でした。
ではまた次回を。

記 名和建築研究所 なわ 

 
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